今月の一言

ほんとうは4月からやってみようと企てていたのですが・・


「あいてのせいばかりにしていると、自分が辛くなるよ」
 -- オリックスの某K原選手が、死球を与えた投手に
   過激な報復発言をしたことについてソフトバンク王監督、4月の一言 --


これは凄い。イチローさえ感嘆せしめた世界の王ならではです。
ある意味、言われてしまった彼もそれはそれで凄いかもしれません。


さて、春になって、いわゆるミニシアター系の巨匠作が続けざまに
公開されていますが、微妙に突き抜けない作品が多いですね。
マンダレイ」は構成上明らかに「ドッグヴィル」に負けていますし
「ラストデイズ」も「ジェリー」ほどの迷作ではないのですが
敢えて映画化する素材だったかなーな内容でしたよね。
ヒストリー・オブ・バイオレンス」はクローネンバーグ史上
もっとも乗れた作品なのですが、如何せんこの人の映画って、
頭で消化しつつ目の前の映像に自身を委ねる系(?)という姿勢が
一貫していてそこがとっても取っつき辛いのですよね。
まあ趣味じゃないと言ってしまうと、にべもないですが・・


そんな中、ジャームッシュは見事な作品を提供してくれましたね。
侯孝賢を除き、ほとんど絶滅したといっていい80年代に躍動した
映画作家陣のなか、俺節健在で清々しかったです。
話の8割以上が予告編を観ている人にはモロわかりなのは玉に疵ですが
私の感想にかえて、プログラムから5月の一言を。


「今の私は過去を振り返らないけど、
 やがて老いた私が過去を振り返る時、
 私の人生にはどれだけの
 物語りがあるだろうか・・・」
   インリン・オブ・ジョイトイ(エロテロリスト)


50人の一言コメントに飾られたプログラムのなかで
エロテロリストの言葉は図抜けて核心に触れています。
これからはハッスル、見逃せない!?

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週末、久しぶりの東京競馬場
天皇賞は、3連単が2連単で買えるという美味しい競馬でしたが
見事に3着4着を読み違えました。
悔しさのあまり最終まで残っていたら、
帰りは先導馬が見送ってくれましたよ。