稀勢の里

来年は絶対大関になる!!


今場所の安馬ちゃんのがっかりな相撲っぷりに対して
こちらも何かとヤキモキさせられた稀勢の里ですが
千秋楽になんとか勝ち越しました。
朝青龍の超絶的な強さは置いといて、その横綱
けたぐりに駆り立てるほどの戦闘値をもった力士は
関取のなかでは彼しかいないでしょう。


稀勢の里について感じ入ることは、あの若さにして
彼にまつわる名勝負の多彩さにあります。
稀勢の里との、琴欧洲白鵬朝青龍の取組みは
他の力士との相撲とは、明らかに一線を画しています。
実力だけならいまのところ雅山琴光喜にも及びませんが
気合いが入った時の勝負には本当に品があります。
好きな力士です。

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小雨も落ちようかという東京競馬場
オグリがホーリックスと世界レコードで競りあって以来
一度は生で観たいと思っていたJCについに初参戦しました。
レースはご存知の通りかと思いますが、
印象的だったのは、レースの前後に漂っていた
奇妙に淡白な空気。圧勝と言っていいレースだったのに
競技場に熱気というものが全く感じられませんでした。
おそらく前走のことより、年内で引退が決まっている馬が
あと残り1戦を残して、国内ではいっさいの勝負づけが
終わってしまった空虚感といっても過言ではないでしょう。
敵は国内にいないのに引退するしかないという、仮に競馬が
スポーツだというなら摩訶不思議な現象。まあ、50億ともいわれる
種付けのシンジケートからみれば当然の帰結なのでしょうが。


稀勢の里しかり、松坂・イチローしかり。本当に名勝負を演じて
魂からファンにその勇姿を刻み付けないかぎりは
ディープの印象って、ただ国内で速い馬って感じですよね。
つまるところ資本主義経済の論理にみなが乗ってしまっているので
異論を唱えようがないのかもしれません。
競馬がロマンだった頃なら、ディープには来年の前半でも
海外遠征してもらいたい、って意見がでてもおかしくないのにね。
それを口にできない、ださない世間があの淡白な空気を生んでいたのかも?


帰宅後テレビで見た映像では、東京競馬場盛り上がってますねぇ。
号泣している人も写っていましたが、本当にいたの?って感じです。
この無理矢理な感じって、そうそう、ドイツでの代表戦と
とってもソックリな感じがしません??