基礎力

子供のころからスポーツ観戦は大好きでしたが
長いことお茶の間ウォッチャーをやっていると
素人なりに伸びる選手、伸びない選手というものが
わかったりします。


嵩じると、スポーツ漫画を読んでいても
お気に入りのキャラクターを実在の競技に
参加させて、どれくらいやれるかを
夢想したりしますよね。


最近、病院で待たされることが多くて
高校生以来といっていいくらい漫画を読んでいます。
まあ、スポーツ漫画に限らず「Zガンダム」に出てきた
アムロを見ても、「おまえ、もっと出来るだろ!!」
なんて叫んでいたりもしたものですが・・


80年代のスポーツフィクション(漫画、アニメ)の
ほとんどは、想像を越える話を具現化できずにいたのに
やはり野茂の登場以来、大きく変わってきたようです。
野球に限らず、これだけ長い間スポーツを見ていて、
最近やっと気付いたことがあります。
日本で、超一流と評価されてきた選手でも
海外では2流以下の成績しか残せない人がいます。
逆に、日本では「よい選手」くらいの評価しかなくても
超一流と持て囃された選手より、ずっと好成績を残したりします。
彼らの成績を左右しているものは何かと考えてみると、
結果として、そこには「技術の絶対値」が浮かび上がってきます。
アメリカではそれを「基礎力」と呼びます。


スピード・パワー・ジャンプ力など先天的な能力に
恵まれた選手は、日本民族といった括りでは目立てる
のですが、その素養の高いアスリートが多い社会(MLB etc.)
においては、それはアドバンテージにはなりません。
問われるのは「技術」を駆使できる能力です。
最近では、日本で大活躍する選手がいると、すぐに海外での
プレーが囁かれますが、圧倒的な「技術の絶対値」を
有していない選手が活躍できる保証はまず有り得ません。
逆に、やや体力が不足していても圧倒的な「技術」を持った
選手のほうが、可能性は高いと言えます。
個人的なお薦めは、ヤワラちゃんの旦那さんです。
その意味でも彼女の勝ち犬(!?)意識の高さには脱帽ですね。


最近、小耳にはさむことが多いセリフに
朝青龍にはライバルがいない、というものがあります。
これは、とてもふざけた言葉ですね。
朝青龍の強さには、当然のように他を圧倒する
「基礎力」が漲っています。
確かに魁皇に比べれば、北尾・大乃国北天佑旭富士
朝潮クラスのほうが余程強かったとは思いますが、
もしMLS(メジャー・リーグ・スモウ)なるものが
あったとしても、活躍する力士は一緒です。
千代の富士大鵬双葉山などと同じ世代なら、
それと並び称される大横綱になっているだけです。


ということで、今場所も見逃せません!



テロがある度に、ゴミ箱がなくなるのはどうかと・・