桃中軒雲右衛門

とうちゅうけん・くもえもん と読みます。


フィルムセンターの成瀬レトロスペクティブで観ました。
月形龍之介が「芸のためなら女房も死なす」という、
ほとんど変態に近い実在の浪曲師を熱演しています。
ちなみに、桃中軒という名は沼津の弁当屋からとった
名前だって言ってましたけど、本当かしら?


大傑作「驟雨」のポスターがあったので熱写!してきました。
傑作、傑作といってるだけでは、なかなか通じないかもしれませんが
少なくともラストはぶっとびますよ!?
ネタばれにならないように言うと、停滞しきった夫婦の関係を
抜群の運動で突破させる演出とはまさにこれ、神業です。
同様の手法を、戦前「はたらく一家」でもとっていますが
流石に凄みが違います。「はたらく一家」は神代辰巳的な
ちょっとモダンな感じもしますが、「驟雨」ときたら・・


ぜひ、この機会にご覧ください。
ちなみにこの映画はベタベタなコメディです。